こんにちは!名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。
今回のテーマは「ここまで来た。採譜最前線」です。
僕はよく朝にスマホでニュースをはしごするのですが、先日ニュースを見ていて「AI自動採譜の最前線」という記事を見つけました。最近は自分の気になるニュースだけ表示してくれるので便利な世の中になりましたね。
昨今「AI」という言葉をよく聞くようになりました。10年から20年以内にこの世の中の何割かの職業はAIにとって代わられるとも言われています。まぁ18世紀後半の産業革命の時も同じような事が言われ、結果確かに労働者の職は奪われたかもしれませんが、新たな職がその代わり出来てきます。今回もそのようになっていくのか、ベーシックインカムが出来て労働しないという選択肢が出来るのか・・・
・・・おっと脱線しました・・・
今回見つけた記事はAIで曲を採譜するというニュースです。
音楽の一部からその音楽がどのアーティストの何という名前の曲なのかを判別することはすでに数年前に出来るようになっています。なのでyoutubeに勝手に他人の曲をアップロードするとあっという間に削除されます。これは人が聞いて判断しているのではなく、AIが曲の長さ、周波数帯、音量の増減など総合的に判断し、多少の加工したとしても見つけることが出来るようになっているからです。
ただそんなAIも曲のコードを採ったり、曲のメロディーを抜き出したりすることは現在もなかなか難しいようです。実際に歌手の歌を抜き出すことは出来るかもしれませんがメロディー譜を書くとなると話は別です。人が歌っているのできちんと4分音符分、音を伸ばしているわけではありませんし、若干はズレます。そういったところを精度高く採譜してしまうと32分音符などが乱立する非常に神経質な細かい譜面になることでしょう。
コードにしても鳴っている音を全部コードとして認識するとテンションだらけのコードが出てきたり、作者の意図とは違うコードとして認識されてしまいます。
そこで最近は今までは「音響」の観点から考えられていた「採譜」の考え方を「言語」や「推論」の視点からも捉え「三位一体」で精度をあげるという方法が取られているそうです。
もともと数年前までビックデータという巨大なデータの塊を解析し、統計としてみることで精度をあげていたのですがいろいろな視点を組み合わせてより簡易的に精度があげられる方法を模索しているそうです。それにより8割程度の精度までコードを取る能力が高くなったそうです。
おそらく10年後には知らない人が作った曲のコードを解析したり、何パターンかアレンジを作ってくれたりするのかも知れません。音楽家の中でも採譜を仕事にしている人は職を失う人が出てきたり、逆に恩恵に預かる人も出てくるのだと思います。
日進月歩。僕も頑張ってついていかないといけませんね・・・
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